🍅小学部3年生 特別授業「農家で働く人々」🌱
〜Green Paradise Farmの西尾さんから学ぶ、いのちを育てるということ〜
みなと学園小学部3年生では、本年度初めての特別授業として「農家で働く人々」をテーマに学習を行いました。
この日のゲスト講師は、Vista市にある Green Paradise Farm の代表であり、サンディエゴで長年日本野菜の栽培に携わってこられた 西尾貞春(にしお さだはる)さん。
農業の奥深さ、そして「食べ物を育てること」の大切さを、実際の映像とともに楽しく教えてくださいました。
🌾 西尾さんとGreen Paradise Farmについて
西尾さんは、カリフォルニア州ビスタに広がる約26エーカーの畑で、きゅうりやトマト、ネギ、ピーマン、ナス、小松菜など、さまざまな日本野菜を育てています。
もともと日本で農業を学び、アメリカに渡ってからは、現地の気候や土壌に合った“日本の味”の再現を目指して長年研究を続けてこられました。
農薬に頼りすぎず、自然の力を活かした栽培を心がけ、地域の日本食レストランやマーケットにも多くの野菜を届けておられるそうです。
🍃 農家の仕事を映像で体験
授業ではまず、苗から野菜がどのように育つのかをわかりやすく学びました。
スクリーンに映し出された映像には、畑の準備から種まき、水やり、収穫までの一連の流れが映し出され、子どもたちは食い入るように見つめていました。
西尾さんは、病気に強い野菜を育てるために 「きゅうりとかぼちゃの苗をつぎ木する」 という特別な方法を紹介。
「こうすると、かぼちゃの丈夫な根っこを活かして、病気に強いきゅうりが育つんですよ」と説明されると、子どもたちからは「へぇ〜!」「そんなことできるんだ!」と驚きの声が上がりました。
さらに、野菜を育てるために欠かせない三大要素として、水・空気・温度 の大切さを教えてくださいました。
「どれかひとつ欠けても、元気な野菜はできません」という言葉に、子どもたちは真剣な表情でうなずいていました。



🌱 “いのちを育てる”小さなプレゼント
授業の最後には、西尾さんから子どもたち一人ひとりに、土の入った小さなケースと種のプレゼント がありました。
「この種から、何の実がなるかはお楽しみですよ」とにっこり笑う西尾さん。
その言葉に、子どもたちは目を輝かせながら、「芽が出たら写真撮る!」「水をあげるの忘れない!」と大盛り上がりでした。
種を手にした瞬間、教室の空気が少し変わりました。
“育てる”という体験を通して、子どもたちはこれまで以上に食べ物や自然への関心を深めたようです。

💬 子どもたちの感想から
授業後のふりかえりでは、たくさんの感想が寄せられました。
「きゅうりの根っこがかぼちゃって初めて知った!」
「野菜も人と同じで、お水とあたたかさが大事なんだね。」
「ぼくも自分で野菜を育ててみたい!」
一人ひとりの言葉から、“学びの芽”が確かに育ち始めていることが伝わってきます。

🌼 生きた学びを、これからも
今回の特別授業は、教科書だけでは学べない“生きた学び”の時間となりました。
実際に野菜を育てる人の声を聞くことで、子どもたちは「働くことの意味」や「自然とともに生きること」を実感できたようです。
みなと学園では、これからも地域社会とつながる学びを大切にし、子どもたちが「知る・感じる・考える」力を育てていきます。
西尾さん、心温まる授業をありがとうございました!
サンディエゴタウンでも、西尾さんとGreen Paradise Farmが紹介されています。
🔗 https://www.sandiegotown.com/bloguru/540503/vistagreen-paradise-farm/


